ある日本人の若者の話=第一話=

今日もまた、

大きなマンゴーの木の下に老人が腰掛け、

それを取り囲むように、子どもたちが地面に思い思いの格好で座っている。

みな、この老人の話を聞きたくて集まってきた子どもたちである。

いつ話がはじまってもいいように、視線は一様に老人に向けられている。

その日の話の内容が、事前に決まっているわけではない。

もしかしたら新しい話かもしれない、もしかしたら聞いたことのある話かもしれない。

それが同じ話であっても、子どもたちは目を輝かせて聞いている。

同じ絵本を何度も何度も読んでとせがむ子どもと同じように。

 

 

『さて、今日はどんな昔話をしようかのぉ…』

 


 

その若者は、突然村にやってきた。

事前に村の誰かに連絡してとか、バンガローを予約してとか、

そういうこと一切なく、ふらっと村の入口にたっていた。

しばらく村の入口であたりを見渡したのち、

マンゴーの木の脇の雑貨屋に入っていった。

 

『すみませーん! さわでぃーかーーーっぷ!!』

『誰かいませんかーーー???』

 

『…さわでぃーかー』

『うわっ!!びっくりした!!』

 

いつの間にか、若者の背後に1人の女性が立っていた。

 

『あ、日本語わかりますか、ニ・ホ・ン・ゴ』

『チョット、、、にっのーい』

『ここに日本語話せる人いるって聞いたんだけど、、、』

『ディオディオディオ、、、パパ、ニホンゴ、OKな』

『おー!パパ、パパ!!パパどこ??』

『テー トンニー マイユ―な。パイ スーコーング ティー ブンカーン』

(でも今いないの。ブンカーンに買い物にいってる)

『…な、、、何言ってるかまったくわからん(・∀・;)』

『ロー ベーップ。ディオマー。チョットマッテな^^』

(ちょっと待ってね。すぐ来るから)

『ちょっと待てばいいんだな。うん、待つ待つ。』

 

…1時間後、、、

 

『ねえ、まだ待つ???(・∀・;)』

『チョットマッテな^^』

 

…3時間後、、、

 

『ねえ、まだまだ待つ???(・∀・;)』

『チョットマッテな^^』

『今日帰れんな。。あ、ここ泊まるところもあったはず!』

『ねえ、ホテル泊まりたいんだけど泊まるところある?』

『ホテル?あー! ヌーン(あっち)!^^』

 

女性の指差す方を見ると、ちっちゃなバンガローがいくつか立っているのが見える。

 

『おー!最高最高!ここ泊まりたいんだけど、OK?』

『OKOK^^』

そういうと、女性は雑貨屋の奥へ入っていき、

すぐに鍵を持ってでてきた。

そしてバンガローの方へ向かって歩いていく。

 

『マーニー!(こっち来て!)』

 

若者も女性のあとについていく。

一番手前のバンガローの入り口にたち、女性が鍵をあける。

そのままドアを開け、中に入り、電気をつけたりエアコン入れたりしてくれる。

シングルのベッドに、テレビと冷蔵庫、化粧台、小さな洋服ダンス。

奥にはトイレとシャワーがあるっぽかった。

広くはないが、きれいに清掃されていて手入れが行き届いている風である。

 

『お!前のとこよりよさげ!!』

『ねえ!一泊いくら??』

『???』

『あ、通じないのか。。あ!ハウマッチ?』

『1night400Baht、1week2000Baht、1month5000Baht』

『お!英語はいける? Can you speak English?』

『Yes! リトゥンビッな^^』(ちょっとだけね)

『大丈夫!ぼくもリトゥンビッ!!』

『とりあえず、、、3泊!3nightsお願い!』

 

女性が静かにドアを閉めて立ち去ると、

若者はベッドに大の字で横になり、大きく伸びをして、そのまま目を閉じた。。。

 


 

『…』

『…』

『…なぁ、、、じいちゃんも寝ちゃってねえ??』

『ぼくもそう思う。』

『わたしもそう思う。』

『こりゃ、つづきはあしたっぽいぞ。。』

『ぼくもそう思う。』

『わたしもそう思う。』

『じゃ、、、帰ろう(・∀・)!』

 

集まってた子どもたちは、それぞれの家の方へと、

1人また1人と走り去っていった。

マンゴーの木の下で、老人が1人気持ちよさそうに寝息をたてていた。

 


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